FX取引のポンドの利点と欠点とは?
ポンドがなぜ強いのか
欧州列国の経済を牽引してきたのが言わずと知れたイギリスです。
4つの国で構成され総称して日本でイギリスと呼ばれておりアメリカが世界の中心になるまではワールドワイドに権威を振るっていました。
通貨に関しても同様に経済を支えていたのは英ポンドであり今の米ドルの役割を果たしていました。
アメリカが独立して以来国家としての力は削がれてしまいましたが現代でも伝統の先進国の名を生かして世界経済を中枢で支えています。
全盛期の権力はないにしてもアメリカや日本に対峙するくらいの力量は保持しています。
通貨で話を進めると新興通貨のユーロが登場しても尚英ポンドはなくならず衰退しないまま生き続けています。
通貨が喰われないまま存続しているのはイギリス自体はまだ完全に世界のトップ圏内に居る証です。
ポンドの人気とは
ルネサンス期の華やかを思い浮かべると目も当てられなくなるでしょう。
ただしイギリスは決して崩壊の道に導かれているのではなく新たなステージに向かって転換しているのです。
EUが誕生してもアイデンティティーは失っていません。
むしろイギリスを再評価出来る指標にさえなっています。
欧州がどんな状況に陥っても支えていくべきはこの国の役目なのです。
通貨を通してそんな論述がされるのではないでしょうか。
FXの戦略を立てる上でポンドを売買の軸に添えるのは断然有りです。
米ドルが台頭してからは供給が減ってしまったのは事実ではありますが全く需要がない訳ではありません。
元の価値を考慮すると頼りない気はするにしても腐っても世界の中心にいた通貨です。
利用しない手はないでしょう。
利点については古来から含有してきた人気と需要の高さが挙げられます。
ポンドは上級者向け
以前は金利が膨大に付加されていて値動きだけでなくスワップポイントでも稼げる通貨として熱く支持されていました。
イギリスが金融立国である事から個人投資家の売買では頻繁に扱われています。
上昇トレンドに移れば一気に価格が高騰する可能性があり莫大な利益を得るチャンスが隠されています。
当たる時はその他の比較対象にはなりません。
しかし、最盛期からの経済低迷で値動きが安定しなくなったのは不安材料です。
昔は初心者であっても運用は苦労しなかったでしょうが今ではチャートを適切に判断しないとしっぺ返しを被る場合があります。
どちらかと言えば経験を積んだトレーダーに向けた通貨となっており初めて売買するには危険を伴います。
レートの読みに自信があれば利用して構わないでしょうがそうでなければ別の外貨を選んだ方が無難です。