スリップページ

スリップページとは

為替相場では売り値である筈の金額と実際に取引が成立した時の売り価格に誤差が生じる時があります。局地的に注文を出していく成行注文ではよくあるのですが始めたばかりだと知らずに詐欺ではないかと疑いたくなります。ただしチャートを見ながら売買を決めている注文方法では発注してから取引が成立するまでにタイムロスがありその間に変動が発生すれば思い込んでいた金額とは異なってしまいます。取引が確定した時点での価格が売買に適応されるため騙しには相当しないのです。今回は逆指値注文に生じる スリップページを掘り下げていきます。

逆指値のおさらい

まずは逆指値注文のおさらいをしておきます。値動きが上がって上昇トレンドに移行した時に現時点で指し示している価格よりも高水準になるのが予想されます。このパターンに入ると差益は保証されたも同然なので適度の価格まで狙う事が出来ます。希望金額である指値を事前に定めてチャートがその数字に達した時に取引するように注文を出しておきます。俗に指値注文と呼ばれる方法であり逆指値注文は正に逆の原理になります。逆指値は予想に反して下降トレンドに達した時に定める金額です。価格が落ち続けてしまうと利益は望めませんから損害を最小に抑える策が求められます。目の前で指している金額より少し安い値で取引を進めるように注文を出しておくのが逆指値注文になります。

逆指値中のスリップページとは？

指値注文は未然に価格を設定しておく点から実際の取引金額と希望金額が異なる事がありません。指値にレートが到達したら売買を成立させる仕組みになっているからです。
しかし、逆指値注文は予期しない動きに対して発注する方法になりますから指値注文とは異質の成行注文に分類されるのです。現在進行形で価格を設定して取引成立まで漕ぎ着かせる面からどうしても注文時と確定時の間のタイムラグは避けられません。時間差があるのであれば当然の如く売買金額の誤差が生まれてしまいます。この正体がスリップページです。なるべく損害を広げないようにスリップページを抑えられるかが勝負になるでしょう。

スリップページはデメリットばかりではない

ちなみに上昇トレンド中の利益確定を目指した逆指値注文を行った場合はタイムロスで予想よりも高値で成立する確率もあります。スリップページはデメリットばかりが付きまとっていますが必ずしもメリットがないとは言い切れないのです。誤差に関する理由は噂レベルではＦＸ会社が企業収益のために態と課しているという話があります。ただ証拠はなく都市伝説に過ぎないので鵜呑みにするのはよしてください。