ＦＸ取引のカナダドルの利点と欠点とは？
世界五大陸の裕福度合い
本題に入る前に地域間の経済格差から話を進めていきます。世界は五大大陸で構成されていますが各々で貧困と裕福の区別がはっきりしています。アメリカを中心とする北アメリカ大陸や中国、ロシア、欧州列国を含むユーラシア大陸とアフリカ大陸の経済を比較してみると全くと言ってよいほど状況は異なっています。また大陸間だけでなく赤道を境界線に格差を論じる事も出来ます。赤道以北は列強と評価される先進国が集まっており以南は発展が乏しい途上国が集結しています。この状態を南北問題と一般的に呼びますが裕福層と貧困層が固まる地域は近隣諸国を含んで決まった場所に特定されるのが分かります。更に国単位だけでなく国内を細分化してみても同じ状況が見えてきます。
米国の隣の国としての強み
日本を例にとると関東甲信越地方、近畿地方、東北地方、九州地方の潤い具合を比較してみましょう。政令指定都市のある関東甲信越や近畿は総じて発展していますが人口の少ない東北や九州は貧困が叫ばれています。身近な地域で考慮してみても分かるように経済力のある国・都市を含む周辺部は全体的に進歩していると結論付けられます。通貨に至っても国力を持った所で流通するものが価値を保有しているのです。もし利益重視で取引通貨を選ぶならば米ドルを作っているアメリカ近辺の諸国を焦点に当てると宜しいのではと思うでしょう。その考え方は確かにＦＸにおいて適応されます。米国に隣接しているカナダドルで実証してみます。数ある内衰退せずに保守してきたのが紹介の通貨です。
資源輸出国としての強み
国債が安全な資産とされ信頼においては先進国の外貨に劣っています。カナダは資源の輸出で財政を成り立たせている国家であり外交では一線級の位置にいます。立地条件はさることながら自由貿易を導入していますから他国との交流は円滑になっています。金融面では過去から目立った外傷はなく安定水準を続けてきました。やはりアメリカという絶対的な存在が近くにいるためか後ろ盾になってくれているのが富国の要因です。同じ資源国である中東アジアは貿易で利益を得ていても絶えまない紛争の勃発で不安定になっています。原油価格が驚異的なスピードで変動してしまい浮上の陰りをみせても一気に暴落する危機を孕んでおり一定の価値を残せません。
頻繁に突然値崩れする怖さが傷
その点カナダは経済を揺るがす騒動が少ないために通貨の値動きも緩やかに推移しています。ただし金利に至っては低水準を示しておりスワップポイントの視点で考えると運用はしにくいのです。また値動きについても予想をされない変化を頻繁に起こすので読解の難度がずば抜けている事が欠点になります。
